南宮神社の前方入口に、神宮寺があり、近世には村町栄明寺末、現在では真言宗御室派で虚空蔵院を名乗る。この神宮寺は南宮神社の別当寺で、神仏分離令により鐘つき堂を神社に残し、現在地に座した。今では、神宮寺の名称が残っているいることは珍しく、ここには県指定重要文化財の版本大般若経600巻(200巻きずつ3櫃に保管)が完全にそろっており極めて貴重なものである。これによると応永22-29年(1415-1422年)京都相国寺中高らによって南宮大明神に奉納されたものである。さらに釈迦十六善神像は「大般若経」転読するときの本尊として兼用されているもので、縦210cm、横81.5cmで、南北朝から室町初期の作として考えられ、大般若経と併せわが国でも希少なものである。かつては、毎月13日に転読会が行われていた。「芦品郡志」には中高は、栗柄の人で京に上がって高僧となったというが生家などつまびらかではない。神宮寺の境内には、府中神宮寺資料館・あじさい園があります。資料館は地元栗柄町で発掘された土器や昔の生活用具等が展示され、又、あじさい園には開花時期になると多くの人で賑わう。

(府中市観光協会)

神宮寺は南宮神社の別当寺で、寺が宮から分離した時、鐘つき堂だけは神社に残したので、今でも神社の境内に鐘楼があります。

 神宮寺には県の重要文化財である鎌倉時代の春日版600巻の「大般若経」と絹本著色釈迦十六善神があり郷土館に展示してあります。

〇アジサイ祭り

神宮寺は、別名「あじさい寺」として知られています。地域のボランティアの皆さんのお世話により、季節には、80種3,000株のあじさい(市の花)が咲き誇ります。

毎年6月上旬から下旬にかけては「あじさい祭り」が開催されています。

〇神宮寺資料館

資料館は県指定重要文化財の版本大般若経と釈迦十六善神像のレプリカや、地元栗柄町で発掘された土器(平井古墳、大塚古墳)や昔の生活用具等が展示されています。

〇茶臼山八十八か所巡り

江戸時代以降盛んになった四国八十八ケ巡りにでかけることが出来ない人のために、

村ごとに巡礼コースが作られた。ここにも明治12年(1879年)に茶臼山を一周す

るコースが整備されました。

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